海外移住を決めた時、出国前に日本でやることは沢山あります。
では最初に行わなければならないことは何なのか?
今回は海外移住前にやることをリストアップしてご紹介します!
また、輸送や処分にかかった費用もご紹介します。
もちろん、移住をされる際の状況や期間によっても異なりますが、どうぞ参考にしてください。
目次
職場へ退職の届けについて
職場からの出向ではない場合、お勤め先に退職の届けを出す必要があります。
民法では退職願の提出は2週間前と定められています。
しかし、勤め先によってはもっと早い段階にて提出する必要がありますので注意が必要です。
退職願を出す日数は、通常会社の就業規則で定められています。
私の以前の勤め先でも、就業規則を確認したところ3ヶ月前に提出する必要がありました。
退職願には決まった形がないので自身にて作成する必要があります。
しかし、退職届に関しては会社によって決まった形の書式がある事がありますので注意してください。
金融関係手続き
投資信託解約
海外への完全移住の場合、投資信託の解約が必要です。
税金の関係上、日本以外からの取引が認められていないからです。
こちらに関しての詳しいことは投資信託会社に必ずお問い合わせください。
証券会社手続き
証券会社にもよりますので、個別の対応が必要です。
ちなみにSBI証券は一時的な出国に関しては一時停止処置をとってくれます。
こちらも、必ず証券会社に確認をしてください。
銀行解約や住所変更
銀行も解約の必要がある場合があります。
海外へ住所を変更できる銀行の場合は住所変更をし、できない場合は解約をしなくてはいけません。
荷物の輸送準備と処分
本をどうするか?
海外に移住する際、多くの人の頭を悩ませるのは本の処分でしょう。
日本国内であれば例え一度手放しても、貴重本出ない限り楽に手に入ります。
しかし海外となると一度手放した本を手に入れることは非常に困難です。
輸送の場合、重さが基準となりますので段ボールに本を詰め込んで送ると一箱あたりの輸送量がとんでもない価格になります。
また、特に海外輸送の際は破損の可能性も十分に考えられます。
輸送中の事故的な破損もありますし、税関にて検査の為びりびりに開けられることもあります。
また、現地の配送会社は日本のようには荷物を丁寧に扱ってくれない事が多いです。
我が家はどうしたかというと、
- 本当に大切な本は自分と一緒に。
- 壊れても諦めのつく本は輸送
- 読めれば良いという本は、裁断しスキャナで取り込みデータ化
このように、本の整理を行いました。
我が家は家族全員大変な本好きであり、Kindleもそれぞれ一人一台ずつもっています。
データ化した本は白黒のものはKindleで、カラーの本(図鑑や医学系の学習書など)はipadやPCで閲覧しています。
ベルリンでは何かと公共交通機関での移動が多いので、さっと取り出せて読めるKindleはかなり必需品です。
服は何をもっていくか?
本当に大事な衣類だけ残して、服は思い切って捨ててしまって良いです。
もちろん移住先にもよりますが、現地でほとんどが購入可能です。
我が家は夏の移動でしたので、下着と夏の衣類7日分のコーディネートを考え、冬のコート以外は全て処分しました。
逆に冬でしたら、下着と冬服、コート7日分だけ残して処分で良いでしょう。
アメリカ在住中によく言われた事ですが、「日本人はみんないつも普段からパーティの服を着ている」という意見。
とかく日本人女性は素敵な衣装が多いので、海外だと浮いてしまう事が多々あります。
そして、意外と頭を悩ませたのが着物の処分です。
数少ない良いお着物は実家に預け、持っていくものは、
単衣2枚、袷2枚、名古屋帯1、夏帯1、半幅帯1
まで断捨離しました。
あとは娘の浴衣、振袖と袴を持ってきています。
衣服の輸送は最終的に段ボール二箱となり、合計3万円ほどかかっています。
子供のお稽古事について
お子様を連れての海外移住の場合、子供のお稽古もやめなければいけません。
そして、現地でそのお稽古を続けられるかどうかも重要になってきます。
我が家は娘がピアノ、また二人とも数年前から剣道を習っていたので、そのお稽古を続けられるようにとドイツの移住先をベルリンに決めました。
お稽古事によっては、ピアノの発表会だったり、大会の予定、またお稽古事のお当番など数ヶ月先に予定が決まっている事もありますので、海外移住が決まった時点で辞める事を早めに伝えましょう。
お稽古事に使うお道具などは、持っていけるものは持っていき、いざとなったら現地調達です。
我が家はピアノはさすがに持っていけませんので処分をし、楽譜を船便で送りました。
また、剣道のお道具に関しては、折れてしまう可能性のある竹刀は手荷物にて飛行機に持参し、剣道防具は船便で送っています。
日本からドイツへの剣道防具の輸送には1万円ほどかかっています。
家具の整理について
国内での引越しと違って、海外移住をされる際はほとんどの方は家具は処分されることかと思います。
もちろん、駐在などの予定で、数年後に日本に帰国する場合はトランクルームや実家に預けるという方法があります。
我が家の場合は全て処分しています。処分方法としては、
- メルカリ
- 地域の粗大ゴミ
- 回収業者
を利用しました。
メルカリではまだそれなりに綺麗な家具をピカピカに磨いて数百円にて出品しました。
家具の処分はとてもお金がかかりますので、無料でもひきとってもらえるだけ大変にありがたいです。
粗大ゴミはとても大変でした。
私の住む地域の粗大ゴミ回収は月の頭にあり、出発は月終わりでしたので、最後の1ヶ月間は本当にほぼ家具が何もない状態で生活しました。
それでも正直、不便は感じずミニマリストを堪能することができました。
『家具ってなくてもいいな』というのが正直な感想です。
回収業者さんには、主に電化製品の引き取りをお願いしました。
粗大ゴミでは通常電化製品は引き取ってもらえない為です。
ゴミの処分にかかった費用としては全て合わせて6万円ほどです。
一軒家などにお住まいの場合はもう少しかかるかもしれません。
おもちゃの処分
おもちゃはレゴの一部とぬいぐるみ以外は全て処分しました。
寄付をしたり、友人に引き取ってもらったりしています。
お子様が小さい場合は、お気に入りのおもちゃは持っていくと良いでしょう。
役所で行う手続き
戸籍謄本や卒業成績証明、退職証明の取得
ドイツの場合、子供の出生証明書を取得するのに戸籍謄本が必要です。
出生証明書がないと子供の住民登録ができませんし、ビザの申請もできませんので必ず日本で戸籍謄本を取得して来てください。
現地で就業する場合、大学および高校の卒業証明書および成績証明書が必要になることがあります。
最終学歴が大学でも、高校からの証明書も必要になることがあるので念のため取得された方が良いです。
また、職場からの退職証明書が職歴の証明として求められることがあります。
こちらに関しては法律で、「求められた場合、退職した会社は(2年以内は)必ず発行しなければいけないもの」ですので、海外移住前に取得しておいてください。
市役所・区役所への届けと年金の手続き
海外移住する際は、かならず役所へ海外へ転居する旨の届けが必要となります。
また、住民票を残すのか、年金を払うのかによって手続きもかわってきます。
この辺りは個々の状況によってかなり異なりますので、かならず管轄の役場および年金事務所で相談をし、手続きを行ってください。
まとめ
海外移住をする際、日本国内での引っ越しよりもさらに多くの手続きや準備が必要になります。
そして全ての準備を行うのには非常に時間がかかります。
我が家は約6ヶ月かけて準備をおこないましたが、正直なところかなりギリギリでした。
かならずチェックリストやメモを作り、出発までに順番に確実に行うようにしてください!