海外で鍋でご飯を炊く方法とは?日本製の炊飯器は現地で買える?

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日本人に欠かせない主食と言えばお米ですね。
お米を美味しく食べるのには、もちろん高性能の炊飯器が必要です!

しかし現在のベルリンの我が家には炊飯器がありません。
といっても、ベルリンに移住したから炊飯器がないのでなく、私はアメリカ移住時から数えて約20年間炊飯器のない生活を続けています。

そんな20年間の炊飯器無し生活を基に、今回は海外で炊飯器なしでご飯を炊くことについてご紹介します。

炊飯器がなくても何とかなりますよ!

鍋で炊くご飯って美味しいの?

一般的には鍋で炊くご飯は美味しいといわれていますが、個人的な意見としては米と炊き方によるとしか言えません。

まずいお米でも上手に炊けばそれなりに食べられますし、美味しいお米でも炊飯に失敗すれば不味くなります。

また、鍋の種類、大きさ、タイプによって炊き方もかなり異なります。

ベースとなる炊き方を元にアレンジを加えていく事が大切です!

海外で炊飯器は買える?

普通に売っています。
日本製のものも購入可能です。

ただ日本で購入できる高級炊飯器はなかなか手に入りにくいです。
海外移住する際に、わざわざ日本から持ってくる人も多いです。

しかし日本から持参する際は、電圧の問題があります。
渡航先によっては使えない事がありますので注意してください。

海外で買える炊飯器については、こちらで紹介しています。

20年前のアメリカでさえ炊飯器は売っていました。
しかし、自分が小さい頃見かけたような気がする恐ろしくレトロな炊飯器ばかりでした。

最初にアメリカに移住した際、私が購入したのは昔どこかでみた様なこのような象印の炊飯器です。

ricecooker

保温機能はなし。
タイマーもなし。
お米と水を入れてスイッチオン。炊けたら押したボタンがポンと上がる。

現地の米が悪いのか、私の腕が悪いのか、炊飯器が悪いのか、恐ろしく不味いご飯が炊き上がりました。
それでもその手軽さにかまけ、しばらく使いましたがすぐに故障しました。

ちなみにドイツではこの炊飯器がまだメジャーなようで、Amazonなどで手に入れる事が可能です。

いろんな方法でご飯を炊く!

一人暮らしにオススメ!100均土鍋で米を炊く

レトロな炊飯器はすぐに壊れてしまいましたので、諦めて鍋で米を炊くことにしました。

そんな時、短絡的に考えたのが土鍋でご飯です。
一人鍋用に小さな土鍋を持ち込んでいましたので、試しにそれで炊いてみたところ、まあまあ美味しかったのです。

びっくりするほど美味しくはなかったですが、レトロ炊飯器よりはマシ。

ということで、そこから鍋で炊飯生活が始まりました。

しかし当時はインターネットもそこまで普及しておらず、土鍋でのご飯の炊き方の情報がなくて大変でした。

水の量を変えてみたり、浸水時間を変えてみたり、炊くときに蒸らしてみたり、加熱時間を変えてみたり。

なんとか試行錯誤して100均土鍋で米を炊いてきました。

ところで、海外で売っているお米のパッケージって必ず鍋でのお米の炊き方がついています
元々、炊飯器を持っている人が現地には少ない為、鍋で炊くのがスタンダードなのですね。

100均土鍋の基本の炊き方

100均土鍋でお米を炊く際の基本の炊き方です。

  1. お米を洗う(1カップあたり10回米をかき回す程度×3回)
  2. 米を30分浸水させる(必ずボウルなど別の器で。土鍋で浸水させない)
  3. お米をザルにあげ水を切り、すぐに鍋に移して米と同量の水を加える
  4. 蓋をして強火で沸騰するまで一煮立ちさせる
  5. 沸騰したら弱火にし10分間炊く
  6. 火を消し、10分間蒸らす

100均土鍋でお米を炊く際の注意点

100均土鍋で海外でお米を炊く際の注意点です。

あまり強くお米をとがない

昔のようにガシガシとといでしまうとお米がぼろぼろになってしまいます

特に海外のお米は割れやすい傾向にあるようです。
水が透き通るまでといでしまうと、ぼそぼそのご飯になってしまうので注意してください。

浸水を土鍋でやらない

浸水を土鍋でやってしまうと、土鍋自体が水を吸収してしまいます。
土鍋に水が吸収されると、炊飯時の水の分量が変わってきてしまいます。

また、炊飯中に土鍋からも水が染み出してきますので注意してください。

一手間かかりますが、必ず別の容器で浸水させてください。

ザルにあげたらすぐに水につける

これは炊飯器でお米を炊く時も同じなのですが、浸水したお米をザルにあげて放置してしまうとお米が割れてしまいます。

水をきったらすぐにお鍋に移し、水を加えてください。

お米屋さん情報ですが、どうしても直前に浸水時間が確保できず、時間が長くなってしまう時は冷蔵庫で浸水させると良いそうです!

できれば軟水で炊く

日本以外ですと、水が硬水である国が多いです。
硬水で炊くとお米をふっくら炊くのが難しくなります。硬水はお米の水の吸収を妨げてしまいます。

我が家ではフィルターを使ってカルキ抜きをした水でお米を炊いています。

100均土鍋はとても割れやすい

100均土鍋はとても割れやすいです。
ほぼ毎日つかっていると、ワンシーズンでヒビがはいってしまいます。

私は一時帰国の際には、小土鍋4つをスーツケースに入れて現地に戻っていました。

基本の炊き方に拘らずアレンジを加える

個人によってお米の硬さの好みは違います。
また、海外のお米は特に同じ銘柄のお米でもその時、その時期によって味や硬さが変わりやすいです。

硬めが好きな人は浸水時間を短くする、柔らかいのが好きならば浸水時間を長くするなど、自分の好みに合わせてアレンジしてください。

普通の深底鍋で米を炊く

結論から言って、普通に美味しいです。
我が家の好みはカレーに合うような「固めご飯」ですが、正直一番好みに炊き上がる気がしています。

日本への帰国後は長年この方法でお米を炊いてきました。

固めで炊くコツとしては、前述しましたがあえて長時間浸水させないことです。

基本の炊き方は土鍋での炊き方と同じです。

「かまどさん」で米を炊く

「かまどさん」という商品をご存知でしょうか?

炊飯のために研究された炊飯専用の土鍋です。これで米を炊けば誰でも美味しいご飯が必ず炊ける!という魔法のような代物です。
炊飯時間も普通の鍋に比べて短く、手間も少なくとても便利です。

かなり重たいので海外輸送は大変ですが、長く使える炊飯専用土鍋です。

大きな圧力鍋で米を炊く

嫁入り道具で持ってきた圧力鍋。大量のカレーも作れる5.5Lの大きめサイズです。
時短料理には最高で、我が家では10年使い続けていましたが常に現役でした。

以前に圧力鍋でご飯を炊くと美味くて早い。という情報をキャッチし、早速チャレンジしてみました。

基本の炊き方で炊いてみたところ・・・

ご飯がモッチモチ!
これは白米ではなく、おこわだ!

というほどにモッチモチに炊けました。

モッチモチもいいんです。たまには。
腹持ちもいいし、ダイエットにはいいかもしれません。

でも、毎日はきつい・・・。
そしてお弁当にはかなり冷めたモチモチが辛い。

何かおかしいんじゃないか?と鍋に付いていたレシピ本を数年ぶりに引っ張り出してみたところ、かなり間違った炊き方をしておりました。

まず、我が家にあった大きな圧力鍋では少量のお米は炊けません。
必ず、4合以上、できれば5合ほど炊いた方が美味しいです。

大きな圧力鍋でご飯を炊く際は、必ず付属のレシピを参考に炊いてください。

結局、毎回5合のご飯を炊き、余ったご飯はせっせとラップに包んで冷凍庫に入れました。
そしてお弁当などに活用していたのですが、このラップご飯をお弁当に使う際にも問題がありました。

冷凍したお米をレンジでチンして使うのですが、どうしてもホカホカご飯に戻ってしまうのです。
すぐに食べるのならいいのですが、やはり衛生上冷ましてからお弁当に入れたくて、朝に余分な時間がとられてしまうようになりました。

大量炊きは美味しく炊けますが、注意点も多くなりますのでお気をつけください!

小さな圧力鍋を買ったよ!それで米を炊く!

というわけで、かれこれ20年近く試行錯誤を繰り返し、ようやく小さめの圧力鍋を買いました。
大きな圧力鍋は何万円も出して購入したのですが、小さな圧力鍋は現在は非常にお手頃価格で購入が可能です。

この小さな圧力鍋を日本でも愛用していましたが、ドイツ移住後にも真っ先に同じような小さい圧力鍋をドイツAMAZONで再購入しました。

小さいので、1合から炊けます。我が家では毎回500gのお米を炊いています。炊飯時間も短く、コンロの占拠も短時間。炊きあがりにも満足しています。

小さい圧力鍋でのご飯の炊き方

炊き方は土鍋での基本の炊き方とほぼ同じです。

  1. 米を軽く洗う
  2. 30分浸水させる(土鍋ではないので鍋での浸水可能)
  3. ザルに米をあげ、すぐに同量もしくは気持ち多めの水を加える
  4. 高圧にセットし、強火で加熱する
  5. 圧ピンがあがったら弱火にし、5分炊く
  6. 火を止め、10分以上蒸らす(できれば圧ピンが自動的にさがるまで)

浸水時間を除けば最短20分ほどでご飯が炊き上がり、とても便利です!

ご飯を美味しく食べる裏技は? 

鍋での炊飯遍歴を紹介しましたが、一つ裏技です。

それは「曲げわっぱのおひつ」を使う事

結構、イマイチな炊きあがりでも「おひつ」に入れると不思議と美味しくなります。
木製おひつの特性で、おひつが良い具合にご飯の水分を保ってくれ、保存性も高めてくれるそうです。

我が家も長年「おひつ」を愛用して参りました。お手入れはそこそこ手間がかかりますが、おひつに入れたご飯は本当に美味しいです。

数年前に割れてしまい、それ以来「おひつ」から遠ざかっておりますが、いつかまた復活させたい「おひつご飯」です。

少し失敗したご飯でもおひつにいれると不思議と美味しくなりますよ!

最後に

やはり日本人の主食「ご飯」は毎日の食卓には欠かせないものです。
海外でも美味しくご飯を食べたいですよね!

炊飯器がない時、鍋でご飯を炊く時の参考にしてください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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