子供を本好きに育てる方法とは?赤ちゃん〜小学生までに実践した事

4 min

うちの娘は自他共に認める無類の本好きです。

本人も「本がなくなったら生きていけない。」と公言しています。
実際いつもどこでも本を読んでいます。

よく、「どうやったらそんな本好きな子になるの?」と質問されます。

こうしたら絶対本好きになりますよ!
という訳ではないですが、我が家で実践していたことを綴っておこうと思います。

娘の本好きライフな1日

まず、彼女の本と共に過ごす1日をご紹介します。

  1. STEP

    朝の起床時

    6時に起床してベッドで30分読書

  2. STEP

    登校時

    学校までの30分間、電車で読書

  3. STEP

    下校時

    学校からの帰り道の30分間、やっぱり電車で読書

  4. STEP

    帰宅後

    おやつの時間まで読書

  5. STEP

    夕飯後

    やっぱり読書

  6. STEP

    就寝前の1時間

    ベッドに入り1時間ほど読書

一日中、ずーーっと本を読んでいます。

赤ちゃんの頃から幼稚園時代

夫はいわゆる「活字が読めない」人でした。
そのため「子どもだけは本が好きになってほしい」という夫の思いが最初にあります。

それで本好きの子どもにしよう!と試行錯誤をしてきたわけです。

私はそれなりの「本好き」ですが、夫はとにかく「活字を読んでも頭に入らない」といつも困っていました。
小さい頃から、活字を教科書以外でほとんど読んだことがなかったそうです。

教科書を読むことが苦痛。
資格を取る為の教材を読むのが苦痛。
大人になってからも、文字の羅列してある書類が読むのがとにかく何よりも苦痛。

実際、夫の実家にはとにかく本がありませんでした。

それでそれまで本をみてもまったく興味がわかなかったそうです。
結婚後、初めて「自分の家の本棚に本がある」というのを体験したそうです。

そこで、我が家が実践したことです。

『まったく文字がよめない頃から』とにかく娘の周りに本を溢れさせました。

絵だけの絵本、絵と文章が半々の本、布絵本、外国の絵本、活字だけの本・・・と・・・。
ちょっとでも私や夫が気に入った本を子ども部屋に大量においておきました。

実は世間で「良い」とされる読み聞かせはあまりしたことがありません。

本を渡す、ページをめくるということはしましたが、彼女のペースで好きに読めるようにしていました。

どちらかというと娘は『文を読む』ということからは始まっていません。
『絵をたのしむ』『活字のならんでいるのを眺める』というところから入っていきました。

文字を私や夫が教えたことはありません。
文字を読めるようになったのは年長さんの頃ですから、むしろ世間的に言えば遅い方だと思います。

話し言葉もかなり遅い方でした。
ただし、これは日英二か国語で育てていたのが大きな原因だと思います。

しかし、文字を幼稚園で習い始めてからは非常に早いスピード(約1週間ほど)でひらがなとカタカナを読めるようになりました。

文章を読み始めた時も、たどたどしいことはなく、スラスラと始めから読み始めました。

指の力もしっかりついていてから文字を習った為か、書き文字も最初からとても綺麗にかけていました。
今でもとても字が綺麗です。

想像ではありますが、文字の形はとっくに当時の娘の頭の中に入っていたのでしょう。

学習することによって、そこにパズルのように音が組み合わさったように思います。

文字を覚えてから、一気に「本好き」が加速しました。
いままでは絵と文を眺めていただけだった自分の大量の本を読み漁るようになりました。

「読んで」と頼まれたことは、記憶の中にあまりありません。
「読もうか?」と聞いても、「自分で読みたい」という返事が返ってきました。

黙々と自分のペースで自分の好きなものを読むのが彼女のスタイルだったようです。

あと実践していたのは朗読のテープを流す事です。
朝の幼稚園の仕度時間。夜眠る前、食事の時など、BGM替わりに色々な朗読の録音を聞かせていました。

小学校に入ってから

小学校にはいってからは、学級文庫を読み漁り、図書館の本を読み漁り、学童の本を読み漁り・・・と、どんどん本を読んでいました。
寝る前は・・・というと、教科書を「読書」していました。

娘にとって教科書は「学習教材」ではなく、「読み物」の一種になっており、教科書が大好きな大好きな子になっていました。

小学校になってからは、よく弟に本を読んであげてくれています。
時々、私にも朗読を披露してくれるようになりました。

また、娘の通っている小学校は毎日の宿題が必ず「音読」でした。

これも、文章がますます好きになった要因の一つだと思っています。

本好きのメリット

娘が本が好きになったことで感じるメリットです。

読むスピードが速い

とにかくとても速いです。
1〜2時間ほどで文庫本一冊を読んでしまいます。

読むスピードだけで言えば、大人と同じ速さで本を読むことができます。

このスピードが彼女の読書量を後押ししている気もします。

 読解力が高い

文章を読み砕くのが得意であり、とても読解力は高いと思います。
算数は単純な計算問題よりも、文章題がむしろ得意です。

教科書なども一度読んだだけで理解できるそうです。

しかし、これにはかなりの弊害もあり・・・これについては、後ほど記させていただきます。

習ってない漢字も読める

少し背伸びした本も幼い頃から読んでいるので、少々難しい漢字でもさらさら読んでいきます。

一年生の頃から高学年対象の本を読んでいたので、学校で習う漢字についてもあまり苦労したことがないそうです。

文章がうまい

親の欲目もあるかもしれませんが、文章の構成がとても上手です。

宿題の日記などでも、一年生の頃から指導しなくても、びっしり書いていました。
また「誰が、どこで、何を、どうしたか。」という基本的な文の構成も自然に身につきました。

話の要約や、長文を短文にまとめる作業、情報を整理して文章にまとめる事などがとても得意で、よく学校でもお手本にあげられています。

長時間じっとしていられる。

電車や飛行機での長距離や、何かの待ち時間など、本さえあればそれこそ何時間でも苦痛なくすごせるそうです。

「退屈」「やることがない」ということが本さえあれば感じることがないそうです。

 図書カードが何よりのご褒美

おもちゃよりも図書カードをおねだりされます・・・。

困った時の図書館・本屋

お出かけの時どこに行こうか迷っても、図書館か本屋へ連れて行けば大満足してくれます。
半日、一日中でも楽しくてしょうがないそうです。

私や夫が資格の学習をしている時、よく図書館へ連れて行き、そこで何時間でも大変ご満悦ですごしてくれました。

頼むから家に帰らせてくれ。と親の方から懇願したことも一度や二度ではありません・・・・・。

本好きのデメリット

良いことばかりを綴りましたが、デメリットもかなりあります。

友達と遊ぶより本が好き

誰かと一緒にいても本を読みだしてしまいます。

学校の休み時間でも、本を読んだり図書館に行ってしまうので、あまり特定のお友達もいないようです。
社交性にかなりかけてしまっているように思います。

本を読んでると周りの声が耳に入らない

一人で自由時間に読んでいるだけなら良いのですが、授業中などでも教科書を読みふけってしまい先生のお話を聞いていないことが「多々」あります。

学校の成績は決して悪くはありませんが、教科書を読んでやり方・内容を理解してしまう為、先生が授業中に仰ったことを覚えていないことが多いです。

これは小学校一年生の頃から、かなり指摘をうけましたし母から見ても感じています。

「文章を読みだすと、周りの音が聞こえなくなってしまう。」と、本人も自覚して直そうとはしているそうです。

しかしついつい読みふけってしまって、先生に

娘

「教科書を読んでいて話を全く聞いていませんでした。ごめんなさい。」

と度々謝罪しているそうです。

もうこれ以上本をおくスペースがありません!

我が家は豪邸ではなく猫の額程度の小さな小さなアパート住まいです。

娘が本好きというのは、親族から私の友人まで皆知っていてくれるので、お土産や贈り物で本や図書カードをいただくことが大変に多いです。
また、お小遣いや図書カードなどで本を自分でも購入するものですから、我が家の本棚はすでに満タンで溢れ出しています。

娘の本だけで数百冊はあります。

マイkindleを娘がゲットして、多少本棚に本が増えるペースはダウンしましたが、それでも月に数冊ずつ本が増えて行きます。

これからこの大量の本をどうするべきか、大変に頭を悩ませています。

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